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セミナー報告〜陳先生 講演〜
陳先生<陳志清(ちんしせい)先生>

演題「心と体にやさしい漢方・周期調節法」

1984年南京中医薬大学中医学部卒、中医師資格取得。
2002年広島大学大学院にて薬学博士学位取得。
日本中医薬研究会専任講師として中医学の普及活動に従事。
中華中医薬学会会員。日本薬学会会員。
日本不妊カウンセリング学会会員。不妊カウンセラー

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 まず最初に、健康な男女がタイミングを合わせて性交渉をした場合でも、必ず妊娠する訳ではなく、「人間は妊娠しづらい動物である。」というお話しがありました。
その「妊娠率」を高めるキーポイントは、「妊娠力の向上」

 中医学では女性は「7の倍数で体が変化していく」と考えられ、初潮から閉経までと、毎月の生理のバイオリズムに関わっている。
また、女性の妊娠力は、月経周期に大きく関わってきている。

 女性は生理によりつねに血液不足(血虚)状態で、月経血のスムーズな排泄がなされない場合には血が滞って「お血」(お=やまいだれに於)状態になりやすい。卵巣機能や月経のリズムは「腎」が司っており、この3つが崩れる事で、周期が乱れ不妊原因になると考えられます。

【漢方から見る不妊の主な原因】
〃豕(けっきょ)…血液の不足
△血(おけつ)…血流が悪い
腎虚(じんきょ)…卵巣機能の低下


 妊娠力を高める方法として、月経周期に合わせ、漢方薬を飲み分ける
「周期調節法」
を紹介されました。

月経期…血行を良くし、月経血を排泄させます。
卵胞期…腎と血液を補って、卵胞の発育と子宮内膜の増殖を助けます。
排卵期…腎を補い、血行を良くして排卵を促します。
高温期…腎を補い、体を温めて着床しやすい身体づくりをします。


 また、基礎体温表から身体や不妊原因が推測できる事を、基礎体温表で例を挙げながらご説明され、子宮内膜症や腺筋症、子宮内膜が薄い、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)も含めて、漢方での対応法があることをお話しされました。 
 
 高度不妊治療に関しても、
  〆陵颪醗椰△竜蚕
  ∽培養の技術
  8朕佑稜タ盈

の3つが揃って始めて成功する。」と述べられ、治療を成功させるには根底にある自分の「妊娠力」を高める事が重要だと話されました。

実年齢より卵巣年齢が妊娠力を左右するので、「卵巣年齢」が大事である事を説かれ、「卵巣の若さを保つ養生十か条」〜太り過ぎややせすぎに注意し、夜更かしは厳禁など〜 漢方は薬だけでなく、生活養生そのものである事をを教えてくださいました。
 漢方薬の説明では、去勢したニワトリに補腎薬を与えると一度小さくなってしまっていたトサカが甦ってくる画像があり、とてもインパクトがありましたね。

 更に、不妊原因の半分には男性に原因がある事から、男性不妊の事についても説明がありました。
魚の浮き袋【魚鰾】や、杏仁豆腐のトッピングでもおなじみの【枸杞子】などに強精作用があるとされ、日本では【海精宝】という健康食品がある。

 顕微鏡下の精子の動画が流され、活性化してイキのいい精子(ハイパーアクチベーション)の画像や「『今日は排卵日だからはやく帰ってネ』と言われると男性は帰りたくないですヨ」という話には、会場から笑いがこぼれました。
 不妊症の方は全体的に性生活の回数が少なく、排卵期にピンポイントでタイミングを取るだけ。それではいけないので、排卵日に限らず、コミュニケーションとして夫婦生活を楽しみましょう!

 最後の結論としては、
●体質・体調をチェックし、自分にあった身体づくりをする事!
●「薬」だけでなく「相談」に載ってくれる
        漢方の専門家を見つけましょう!
●コウノトリを迎えるには、
       「体質改善」と「夫婦二人の笑顔」が大事!

というお話しでした。
| 第1回「妊娠力を高める!」 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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